ビストロの2025年モデルが発表されましたが、新モデルも型落ちもぱっと見では違いが分からないくらいよく似ています。実際には性能や価格にはしっかり違いがあるので、どれくらい差があるのか、しっかり比較してから選ぶのが大切です!
今回は、新モデルと型落ちモデルの違いをわかりやすく整理しながら、どんな人にどちらのモデルがおすすめなのかをまとめていきます。

違いを知ったうえで、あなたにぴったりの一台を選ぶヒントになればうれしいです。
2025年モデルと型落ちモデル、選び方のポイント
新モデルと型落ちモデルを比べるときは、機能の違いだけでなく、価格のバランスも大切なポイントになります。どちらが自分にとって本当に使いやすいかを考えて選ぶことが重要です。ここでは、選び方のコツを簡単にまとめていきます。
自分の欲しい機能が入っているかが大切
ビストロの新モデルには、時短を叶えたり、料理のレパートリーを広げてくれたりする新しい機能も搭載されました。たとえば2025年モデルの『おまかせ熱風フライ』のように、揚げないフライが手軽に作れる機能は、日々の献立を考える上でとても魅力的に感じます。でも、一番大切なのは「その機能を自分が本当に使うかどうか」ということなのです。
もし、温めや解凍がメインで、たまにオーブンを使うくらい、という使い方であれば、型落ちモデルでも十分満足できる可能性が高いかもしれません。まずは普段の生活の中での使い方をイメージしてみて、どんな機能があれば毎日の食生活がもっと豊かになるのかな?というところを考えてみるのが、失敗しないモデル選びの第一歩です。

スペシャルな日の料理を演出してくれる機能ももちろん素敵なのですが、一番最初に考えるのは毎日の使い方かなと思っています!
価格と機能のバランスを考えてみる
最新モデルは発売からしばらくの間は、どうしても価格が高めに設定されがちです。一方で、型落ちモデルは基本的な性能はしっかり押さえつつも価格が手頃になっていることが多く、とても狙い目といえます。
大型の調理家電は頻繁に買い替えることもないので、新機能に数万円の価値を感じられるのであれば、迷わず新モデルを選ぶのがおすすめです。でも、「新しい機能に強いこだわりはないけれど、ビストロの実力は試してみたい」というときなら、型落ちモデルを選ぶことで、得られるものと価格のバランスから大きな満足感が得られます。
多機能なモデルを購入したものの、結局いつも使う機能は同じ…となってしまうのは、少しもったいない気もします。自分の予算と欲しい機能の優先順位を考えながら、一番納得できるバランスのモデルを探してみてください。
キッチンに置いても大丈夫なサイズか確認する
高機能なオーブンレンジほど、本体サイズが大きくなる傾向にあります。特に奥行きが見落としがちで、「置けたものの扉を開くのが大変…」なんてことも。せっかく選んだ一台をスムーズに設置するためにも、購入前には必ず設置スペースの『幅』『奥行き』『高さ』『扉のサイズ』まで確認しておくことが大切です。
そしてもう一つ忘れてはいけないのが、本体の熱を逃がすための『放熱スペース』。多くのオーブンレンジは、本体の左右や背面、上部に一定の空間を空ける必要があります。最近は『後ろピッタリ』『左右ピッタリ』に置けるものが増えてきてだいぶ置きやすくなったものの、モデルごとに違っているのが現状です。
すべての寸法が問題なくても、「デザインが気に入って買ったのに、設置してみたら想像以上に圧迫感があった」ということもあり得ます。失敗を避けるためにも、メジャー片手に測定しつつ、実際に置いたシーンをイメージしながらしっかりシミュレーションしてみてくださいね。

実際にキッチンに置くと写真や売り場で見る印象より大きく感じるので、しっかり確認してみてください!
【モデル別比較】主な仕様と価格の違いをチェック
ここでは、2025年モデルと昨年モデル(型落ち)の違いをモデルごとに見ていきます。省エネ性能など細かい点は省き、主な仕様の違いにしぼって整理しました。違いを把握して、自分に合ったモデル選びの参考にしてみてください。
なお、今年の新モデルのひとつであるNE-FB2Dは、レンジ機能特化型という新しいラインのビストロなので、比較すべき型落ちモデルがありません。NE-FB2Dが気になるときは、新モデルを解説しているこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
NE-UBS10DとNE-UBS10Cの主な違い
まず、主な仕様を比較した表がこちらです。
| 項目 | NE-UBS10D | NE-UBS10C |
|---|---|---|
| カラー | ブラック・ホワイト | ブラック・ホワイト |
| 総庫内容量 | 30L | 30L |
| センサー | 高精細・64眼スピードセンサー | 高精細・64眼スピードセンサー |
| 加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル |
| 『おまかせグリル』 | 〇(アプリでスキャン&送信) | 〇(アプリでスキャン&送信) |
| 『おまかせ熱風フライ』 | 〇 | × |
| 『ワンボウルメニュー』 | 〇 | 〇 |
| レンジ(手動出力) | 1000・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム | 800・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム |
| 液晶 | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) | カラータッチ液晶(選べる画面デザイン) |
| 外形寸法 | 幅494×奥行435×高さ370mm | 幅494×奥行435×高さ370mm |
| 重量 | 約19.7kg | 約20.0kg |
| 設置寸法 | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける |
| 価格 *1 | 129,529円 | 118,165円 |
NE-UBS10DとNE-UBS10Cの違いは、主に3つのポイントがあります。
ひとつ目は、『おまかせ熱風フライ』機能が新モデルのNE-UBS10Dには搭載されていることです。これが一番大きな違いで、今回の新モデルでメインとなっている機能になります。
ふたつ目は、レンジの手動出力の最大値。新モデルは1000W、旧モデルは800Wとなっています。
そして最後に、重量がNE-UBS10Dは約19.7kg、NE-UBS10Cは約20.0kgと、少し軽量化されています。
こうしてみていくと、新機能である『おまかせ熱風フライ』以外はちょっとしたバージョンアップにすぎないので、特に『おまかせ熱風フライ』機能を使いたいときに、新モデルのNE-UBS10Dがおすすめです。
NE-BS9DとNE-BS9Cの主な違い
まずは主な仕様を比較していきます。
| 項目 | NE-BS9D | NE-BS9C |
|---|---|---|
| カラー | ブラック・ホワイト | ブラック・ホワイト |
| 総庫内容量 | 30L | 30L |
| センサー | 高精細・64眼スピードセンサー | 高精細・64眼スピードセンサー |
| 加熱方式 | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル | 大火力極め焼きヒーター(平面)/両面グリル |
| 『おまかせグリル』 | 〇(本体からの設定のみ) | 〇(本体からの設定のみ) |
| 『おまかせ熱風フライ』 | 〇 | × |
| 『ワンボウルメニュー』 | 〇 | 〇 |
| レンジ(手動出力) | 1000・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム | 800・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム |
| 液晶 | 大型ホワイトバックライト液晶 | 大型ホワイトバックライト液晶 |
| 外形寸法 | 幅494×奥行435×高さ370mm | 幅494×奥行435×高さ370mm |
| 重量 | 約19.5kg | 約19.9kg |
| 設置寸法 | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける |
| 価格 *1 | 97,038円 | 88,280円 |
NE-BS9DとNE-BS9Cの違いも、主なポイントは3つです。
まず、新モデルNE-BS9Dには『おまかせ熱風フライ』機能が追加されています。これは最上位モデルNE-UBS10Dに搭載されている新機能ですが、NE-BS9Dにも採用されました。
次に、レンジの手動出力が新モデルでは最大1000W、旧モデルでは800Wです。また、重量もNE-BS9Dは約19.5kg、NE-BS9Cは約19.9kgと少し軽くなっています。
このあたりのパワーアップや軽量化もNE-UBS10Dの進化と同様ですね。こちらもやっぱり『おまかせ熱風フライ』を日々の料理で使いたいかどうかが、新モデルのNE-BS9Dを選ぶときの決め手になりそうです。
NE-BS8DとNE-BS8Cの主な違い
こちらも主な仕様を比較してみました。
| 項目 | NE-BS8D | NE-BS8C |
|---|---|---|
| カラー | ブラック・ホワイト | ブラック・ホワイト |
| 総庫内容量 | 30L | 30L |
| センサー | スイングサーチ赤外線センサー | スイングサーチ赤外線センサー |
| 加熱方式 | 大火力平面ヒーター | 大火力平面ヒーター |
| 『おまかせグリル』 | × | × |
| 『おまかせ熱風フライ』 | × | × |
| 『ワンボウルメニュー』 | 〇 | 〇 |
| レンジ(手動出力) | 1000・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム | 800・600・500・300・150W(相当)・300Wスチーム |
| 液晶 | 大型ホワイトバックライト液晶 | 大型ホワイトバックライト液晶 |
| 外形寸法 | 幅494×奥行445×高さ370mm | 幅494×奥行445×高さ370mm |
| 重量 | 約19kg | 約19.6kg |
| 設置寸法 | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける | 後ろ・左右ピッタリ 上方8cm以上あける |
| 価格 *1 | 74,860円 | 73,580円 |
NE-BS8DとNE-BS8Cの違いも、似たようなポイントにしぼられます。
ただし、NE-BS8Dには『おまかせ熱風フライ』が搭載されていないため、主な違いはレンジの出力ワット数と重量になります。
NE-BS5DとNE-BS5Cの主な違い
まずは主な仕様を比較していきます。
| 項目 | NE-BS5D | NE-BS5C |
|---|---|---|
| カラー | ブラック・ホワイト | ブラック・ホワイト |
| 総庫内容量 | 26L | 26L |
| センサー | 赤外線センサー | 赤外線センサー |
| 加熱方式 | 大火力平面ヒーター/両面グリル | 大火力平面ヒーター/両面グリル |
| 『おまかせグリル』 | × | × |
| 『おまかせ熱風フライ』 | × | × |
| 『ワンボウルメニュー』 | 〇(「やみつき野菜」「スープ」メニュー追加) | 〇 |
| レンジ(手動出力) | 1000・600・500・300・150W(相当) | 1000・600・500・300・150W(相当) |
| 液晶 | 光る文字液晶(バックライトあり) | 光る文字液晶(バックライトあり) |
| 外形寸法 | 幅470×奥行390×高さ350mm | 幅470×奥行390×高さ350mm |
| 重量 | 約14.5kg | 約14.7kg |
| 設置寸法 | 後ろピッタリ・左右各2cm上方10cm以上あける | 後ろピッタリ・左右各2cm上方10cm以上あける |
| 価格 *1 | 59,400円 | 52,470円 |
NE-BS5DとNE-BS5Cの違いは、主なポイントは3つです。
まず、新モデルNE-BS5Dのワンボウルメニューには新たに「やみつき野菜」と「スープ」が追加されています。ビストロの強みであるワンボウルメニューの強化を図った形です。
次に、メニュー数が増加しました。自動メニュー数が55から80に増加したので、自動で簡単に作れるメニューがだいぶ増えてきましたね。
最後に、ダイヤルのデザインがちょっと変わりました。正直なところ言われなければ気づかないくらいの気もします。
NE-BS5Dについては、今までの機能を強化するような変更がメインで、上位モデルの『おまかせ熱風フライ』の追加のような大きな変更はありません。新モデルにこだわりがなければ、型落ちでも十分通用するくらいの変更になっている印象ですね。
型落ちモデルを選ぶメリットと注意点
型落ちといえば価格に注目しがちですが、価格だけでなく、機能面の違いや購入しやすさもチェックしたい大切なポイントです。ここでは、型落ちモデルを選ぶときに知っておきたいポイントをまとめてみました。
型落ちモデルを選ぶメリット
型落ちモデルの一番の魅力は、やはり価格の安さです。今回のビストロのように、新旧モデルの違いが小さい場合は、コストパフォーマンスの良さをより強く感じられます。
自分にとって必要な機能が揃っていれば、型落ちでも普段使いには十分です。お得に手に入れたい人にとっては、型落ちモデルはとても魅力的な選択肢になります。
購入後も、ビストロシリーズならしっかりした調理性能が期待できるので安心感もあります。型落ちだからといって品質が劣るわけではない点も、うれしいポイントですね。
型落ちモデルを選ぶときの注意点
魅力満載に思える型落ちモデルですが、いざ選ぶときには、いくつか注意しておきたいこともあります。
ひとつは、新しい機能を使いたい場合です。たとえば『おまかせ熱風フライ』のような新機能は、型落ちモデルには搭載されていないため、当然使うことはできません。
また、販売状況にも注意が必要です。家電量販店では基本的に新モデルが中心に置かれるため、型落ちは店頭で探しにくいことがあります。型落ちを選ぶ場合は、通販での購入を前提に考えておくとスムーズです。
特にビストロのような大型家電は持ち帰りが大変なので、配送手配が前提の通販を活用するとスムーズに購入できます。型落ちを選ぶときも、無理なく手に入れられるルートを考えておきたいですね。
【結論】こんな人には型落ちがおすすめ!
ここでは、どんな人に型落ちモデルが向いているのか、具体的にみていきます。今回の新モデルと旧モデルは違いが少ないため、使い方によっては型落ちがとてもお得に感じられました。

自分に合った選び方のヒントにしてみてくださいね。
『おまかせ熱風フライ』を使わなくてもいい人
今回の新モデル最大の特徴は『おまかせ熱風フライ』機能が搭載されたことです。これを使いたいかどうかが、新旧どちらを選ぶかの大きな分かれ目になります。
『おまかせグリル』などの自動調理機能は旧モデル(NE-UBS10CやNE-BS9C)でもしっかり使えるので、それで十分という方も多いはずです。『おまかせ熱風フライ』が必要なければ、型落ちモデルはお得に感じられます。
ただし、最新モデルが発売してから期間がたった今では、型落ちモデルと最新モデルの価格差が最上位モデルでも一万円ほどしか変わりません。発売直後は型落ちがおすすめなのですが、個人的には、ここまで価格差が縮んでいるなら新モデルをおすすめしたいです。

スチームオーブンレンジは数年使う前提の人が多いと思うので、その点も考えて選びたいですね。
新モデルへのこだわりがない人
最新モデルを手に入れるときのワクワク感は確かに特別なものがあります。ですが、型落ちモデルでも機能面に大きな差がなければ、コスパ重視で選ぶのも賢い選択です。
型落ちなら、必要な機能をしっかり備えつつ価格はぐっと抑えられます。最新モデルにこだわりがなければ、型落ちはとても賢い選択肢になります。
ただ、「せっかくなら最新モデルを使いたい」というときめきも大切にしたいところ。また、買うタイミングで価格差もかなり違ってきます。時と場合に合わせて、自分の気持ちと相談してみましょう。

お得感重視か、ときめき重視か…
レンジ出力は高くなくてもよい人
今回の新モデルでは、手動レンジ出力が最大1000Wになりました。一方、旧モデルは最大800Wまでとなっています。
私自身が600W以上をめったに使わない人なのでそう感じてしまうのかもしれませんが、普段の使い方で800Wあれば十分ということなら、あえて新モデルにこだわる必要はありません。
特に温めや簡単な調理が中心なら、800Wでも快適に使えそうです。日常使いに必要十分かどうか、改めてイメージしてみるといいですね。
単機能レンジのビストロを探していない人
今回の新モデルでは、オーブンレンジではない電子レンジ機能に特化したビストロが仲間入りしています。これは過去モデルにはない新ラインです。
スチームオーブンレンジ機能のない、レンジ特化型のビストロが欲しいときは、型落ちだと選択肢がありません。そのため、新モデルを購入するか、もしくはオーブン機能もある型落ちを選ぶか、ということになります。
正直なところ、せっかくビストロを買うならスチームオーブンレンジを体験してみてほしい気持ちはあるのですが、それでもオーバースペックになるならより機能はシンプルな方が使用頻度も上がります。使えば使うだけコスパがいいことになるので、自分にとっての使いやすさと価格を天秤にかけて選ぶのが大切です。
まとめ
ビストロの型落ちモデルと2025年モデルを比べると、機能や価格にそれぞれの魅力があります。どちらが合うかは、使いたい機能や予算によって大きく変わってくるので、人それぞれです。
2025年の新モデルについては、3モデルの比較はこちらで詳細にまとめています。

あなたにぴったりのビストロが見つかりますように!


