ヘルシオといえば蒸気を使う調理ですが、「毎日のお手入れが大変そう…」というイメージがあったり、庫内の汚れや水アカが気になったりするかもしれません。せっかく買ったのに、お手入れが面倒で使わなくなってしまったらと考えると、購入に踏み切れなくなってしまいがちです。
でも実際は、ヘルシオにはボタンひとつで庫内をきれいにしてくれる、とても便利な自動お手入れ機能が複数搭載されているのです。
この記事では、ヘルシオの基本的なお手入れ機能について、それぞれの役割や正しい使い方を徹底的に解説します。

お手入れのことを知って、自信を持ってヘルシオを毎日の料理に活用してくださいね。
ヘルシオのお手入れは面倒?自動メニューで実はカンタン!
多機能なヘルシオですが、日々のお手入れは自動メニューにおまかせで、とっても簡単です。この章では、スチームを使うヘルシオだからこそ大切になるお手入れについて、ボタンひとつで完了する基本的なお手入れの種類を解説していきます。まずは、その重要性から確認していきましょう。
蒸気で調理するヘルシオだからこそ庫内のお手入れが重要
蒸気の力で汚れが浮き上がり拭き掃除がらくらく
ヘルシオの最大の特徴は、高温の『水蒸気』を使って調理することです。ガスコンロで炒め物をしたときのようなことにはならないものの、どうしても汚れは避けて通れません。

毎日使うものだから、お掃除が大変だと使いづらいですよね。
でも、そこがヘルシオの賢いところです。庫内の掃除のメニューをあらかじめ用意してくれていることで、ユーザーの私たちはその手順に沿って作業をするだけでお掃除ができるようになっています。
ボタンひとつで完了!ヘルシオの基本的なお手入れの種類
日々のお手入れから定期的な洗浄まで自動で完了
ヘルシオには、調理で汚れた庫内を簡単にお手入れするための自動メニューが搭載されています。メニューによってはクエン酸を使用する場合もありますが、基本的には水を用意してボタンを押すだけなので、面倒なことは何もありません。
モデルによって搭載されているメニューは多少異なりますが、ちょうど真ん中に位置するモデル(AX-RSシリーズ)のお手入れ機能を例として解説していきます。
本体水抜き
一日の終わりに毎日使うおなじみの機能です。製品内部の給水パイプに残っている水を高温で加熱し、蒸発させます。
一回でもスチームオーブン機能を使った日は必ずこれを使っているのですが、水蒸気と濡れた庫内にびっくりします。本当にヘルシオの内部、普段見えていないところに水が残っていたんだなと実感できるのがこの機能の面白さです。

効果があることが分かるので毎日やってあげようという気持ちになります!
庫内クリーン
調理後の庫内のニオイや軽い汚れが気になるときに使う、日常的なお手入れ機能です。高温の蒸気で汚れを浮かせてくれるので、終わったあとにサッと拭くだけで庫内がさっぱりします。
ニオイなどが強い調理をしたときは終わってから毎回これを使う、と決めておくと汚れが蓄積しません。
クエン酸洗浄
ヘルシオの内部にある、蒸気を発生させるための装置をお掃除する機能です。水に含まれるミネラル分が水アカとして溜まってしまうのを防ぎます。
これは毎日行う必要はなく、基本的にはヘルシオ本体がお知らせしてくれたタイミングで行えばOK。忘れる心配がないのは嬉しいポイントです。

用途に合わせてお手入れメニューを使い分けることで、いつでも気持ちよくヘルシオを使うことができます!
大切なへルシオのための「クエン酸洗浄」の正しい手順とコツ
ヘルシオの美味しい仕上がりを保つ秘訣は、日々のお手入れにあります。特に、給水経路の洗浄をする「クエン酸洗浄」は、性能を維持するためにとても重要です。
この章では、クエン酸洗浄を行う適切な頻度から、具体的な手順、そしてお手入れ後のコツまでを詳しく解説していきます。

大切なヘルシオのために、正しいお手入れ方法を一緒に確認していきましょう!
「クエン酸洗浄」を使う頻度とタイミングの目安
ヘルシオのお知らせが洗浄の合図なので見逃さないようにする
ヘルシオの『クエン酸洗浄』は、蒸気を使うモデルならではの、とても大切なお手入れ機能です。
定期的に行おうと思うとつい忘れてしまいそうなのですが、実は、ヘルシオ自身が洗浄が必要なタイミングを判断してお知らせしてくれる仕組みになっています。
ヘルシオは調理のたびにたくさんの蒸気を使いますが、水道水にはカルシウムなどのミネラル分がわずかに含まれています。これが何度も使っているうちに、目には見えない内部の通り道に少しずつ蓄積してしまうことがあるのです。この水アカをスッキリお掃除してくれるのが『クエン酸洗浄』の役割です。
洗浄の頻度は、お住まいの地域の水質や、蒸し料理をどれくらい使うかによっても変わってくるため、一概に「何か月に1回」とは言えません。だからこそ、本体が「今だよ!」と教えてくれるのが一番確実で安心できるタイミングといえます。
お手入れのサインが表示されたら、時間に余裕のある時にぜひ実施してあげてください。洗浄には60分ほどかかり、途中で水の入れ替えが必要になることもあるので、外出前などは要注意です。

大切なお知らせを見逃さずに、ヘルシオをいつも最適な状態に保ってあげましょうね。
準備するものと具体的な操作手順を3ステップで解説
準備は水とクエン酸のみ、あとはボタンを押すだけ
ヘルシオの多機能さを見ると、お手入れも複雑で大変そう…と感じるかもしれません。でも、実際はとてもシンプル。ここでは、お手入れのために準備するものと、具体的な操作手順を3つのステップに分けて分かりやすく解説します
準備するものはたったの2つ
まず、お手入れのために準備するものは、基本的に以下の2つだけです。
蒸気の通り道など内部を洗浄するための『クエン酸洗浄』メニューを使うときにだけ、『クエン酸』が必要になります。
このクエン酸、実は制限があります。『無添加、または純度99.5%以上のもの』が必要です。食用、掃除用のどちらでも使用できるのですが、掃除用を使用する場合は純度を確認するよう注意書きがあるため、掃除用の中には適さないものがあるのかもしれません。
私はこれを使っていますが、成分のところにクエン酸(100%)と書いてあります!毎日使う機能ではないため全然減らないのでコスパはかなり良いです。
操作はかんたん3ステップ
ヘルシオのお手入れは、どのメニューも驚くほど簡単な手順です。ここでは代表的な流れを3ステップでみていきます。
【STEP1】準備をする
まず、水タンクに水を入れます。『クエン酸洗浄』の場合は、水にクエン酸をしっかり溶かすのが大切です。意外と溶けにくいので根気よくかきまぜてください。また、モデルによっては、タオルを庫内に置きます。
【STEP2】メニューを選んでスタート
操作パネルから実行したいメニュー(例:『クエン酸洗浄』)を選択。あとはスタートボタンを押すだけで、ヘルシオが自動でクエン酸洗浄をスタートしてくれます。
途中で、タオル絞りや水の入れ替えが発生することがあるので、ヘルシオが『ピーッ』と鳴ったら気づける位置にいてあげてください。
【STEP3】拭き上げる
お手入れ運転が終了したら、蒸気で熱くなっているので少し時間をおいてから、庫内をふきんなどでサッと拭き取れば完了です。ゴシゴシこする必要がないので、力もいりません。
お手入れ後の拭きあげのコツと注意点
お手入れ後の拭き取りと水捨てを忘れずに
これは本体水抜きのときも経験があるのですが、ボタンを押して開始したことに満足してしまい、掃除を終わった後に最後のふき取りを忘れてしまいがちです。特にクエン酸洗浄は時間が長いため、うっかり存在を忘れてしまうのです。
洗浄後すぐに拭き取らずに放置しておくと、白い物(水に含まれるミネラル分です)が付着することがあります。これも拭き取ってしまえば良いのですが、なるべく簡単に掃除を終えらえるのが一番です。
水タンクとつゆ受けも、見た目ですぐ分からないのでうっかり忘れがちです。手間がかかるというよりはうっかり忘れてしまうだけの手順なので、忘れずに済ませてくださいね。

いつでも清潔なヘルシオで調理しつつ、長く使えると嬉しいですね。
モデルによる機能の違いとおすすめヘルシオの選び方
ヘルシオを選ぶときは調理機能に目が行きがちですが、実はモデルによってお手入れを助けてくれる機能が少しずつ違うのです。毎日使うものだからこそ、お手入れのしやすさは大切なポイントにもなってきます。
この章では主要モデルのお手入れ機能を比較し、お手入れ重視の方におすすめのモデルはどれなのかを解説していきます。
主要モデル別!搭載されているお手入れ機能一覧
機種で機能は違うけど、庫内クリーンなど基本機能は全モデル搭載
ヘルシオに搭載されているお手入れメニューは、実はモデルによって少しずつ異なります。「どのモデルを買っても同じ機能が使える」と思っていると、後から「欲しかったあの機能がなかった!」なんてことも起こりがちです。
でも、ヘルシオのお手入れに大切な機能は、基本的にすべてのヘルシオに搭載されています。あると嬉しいな、と思えるような機能は上位モデルにいくに従って増えていく印象です。まずは、どのモデルにどんな機能が搭載されているのか、代表的なモデルを例にみていきます。
お手入れ機能 | ハイエンドモデル (AX-LSX3Cなど) | ミドルレンジモデル (AX-RS1Cなど) | エントリーモデル (AX-N1Cなど) |
---|---|---|---|
庫内クリーン | ◯ | ◯ | ◯ |
本体水抜き | ✕ | ◯ | ◯ |
角皿・網クリーン | ◯ | ✕ | ✕ |
庫内乾燥 | ◯ | ✕ | ✕ |
クエン酸洗浄 | ◯ | ◯ | ◯ |
除菌 | ◯ | ◯ | ✕ |
このように、日常的に庫内を清潔に保つための『庫内クリーン』や、定期的なメンテナンスに必要な『クエン酸洗浄』は、多くのモデルに搭載されています。日々の汚れをこびりつかせないことがお掃除の基本なので、この点ではどのモデルを選んでも安心ですね。
一方で、お魚を焼いた後の網のベタつきや、こびりついた汚れを浮かせてくれる『角皿・網クリーン』や、哺乳瓶などの除菌ができる機能は、主に上位モデルに搭載されている便利な機能です。少しでもお手入れの手間を減らしたい!という方は、こうしたプラスアルファの機能に注目してモデルを選ぶのがおすすめです!

自分の調理スタイルや、どこまでお手入れを自動化したいかを考えながら、ぴったりの一台を見つけてくださいね。
お手入れのしやすさ重視ならこのモデルがおすすめ
とことんこだわりたいならハイエンド、除菌目的ならミドル以上
ヘルシオのお手入れ機能はどのモデルも優秀ですが、「お手入れのしやすさ」を最優先するなら、どのレベルを求めるかによっておすすめのモデルが変わってきます。
全部入りのハイエンドモデル

とにかく面倒なことは全部ヘルシオにおまかせしたい!という方には、最上位のハイエンドモデルが断然おすすめです。ハイエンドモデルは『角皿・網クリーン』など、お手入れを楽にする機能がほぼすべて搭載されています。
特に便利なのが、お肉やお魚を焼いた後に網にこびりついた汚れを、蒸気で浮かせて落としやすくしてくれる『角皿・網クリーン』機能です。私が使っているミドルレンジモデルにはこの機能がないため、汚れがひどい時はしばらく水につけ置きする必要があり、少し手間に感じることがあります。
除菌は絶対欲しい!であればミドルレンジモデル以上

また、「除菌」機能を重視するなら、ミドルレンジ以上のモデルを選ぶ必要があります。この『除菌』機能は、哺乳瓶やまな板、ふきんといったキッチン用品を庫内に入れてメニューを選ぶだけで、手軽に除菌ができるという優れものです。小さなお子様がいるご家庭や、衛生面を特に気にされる方には、とても心強い機能なのです。
基本のお手入れ機能はすべてのモデルに搭載

もちろん、日々のお手入れの基本となる『庫内クリーン』などの機能は、エントリーモデルを含めた全モデルで使えます。多機能でなくても、こまめにお掃除すればキレイを保つことは十分可能ですので、ご自身の使い方や予算に合わせて最適な一台を選んでくださいね。
型落ちモデルでもお手入れ機能は充実
型落ちでも基本機能は十分!お得に買う賢い選択
最新モデルのヘルシオは魅力的ですが、価格を見て少し考えてしまう…という方も少なくないはず。そんなときにぜひ検討してほしいのが、少し前に発売された『型落ちモデル』です。
「型落ち」と聞くと機能が劣るイメージがあるかもしれませんが、ヘルシオは数年前のモデルでも基本的な性能は非常に高いのです。特に、日々のお手入れに欠かせない『庫内クリーン』や、定期メンテナンスの『クエン酸洗浄』といった重要な機能は、近年のモデルであればほとんど搭載されています。
「絶対に最新機能が必要!」というこだわりがなければ、お手入れの手間を減らしてくれる便利な機能は、型落ちモデルでも十分に実感できます。型落ちモデルの買い方やポイントについてはこちらで解説していますので、気になるときは読んでみてくださいね。
まとめ
- Qヘルシオのお手入れって、やっぱり面倒?
- A
ボタンひとつで完了する自動お手入れ機能で実は簡単
高温の蒸気で汚れを浮かせる「庫内クリーン」など、面倒な庫内掃除もヘルシオが自動で行ってくれます。
- Qクエン酸洗浄は、どのタイミングでやればいいの?
- A
ヘルシオ本体が必要なタイミングを教えてくれるから安心
本体がお手入れタイミングをお知らせしてくれます。忘れる心配がなく、いつでも最適な状態を保てますよ。
- Qどのヘルシオを選んでもお手入れ機能は同じなの?
- A
基本機能は同じでも上位モデルはさらに便利な機能が充実
基本機能はどのヘルシオにも搭載されていますが、『角皿・網クリーン』など、よりお手入れを楽にしたい場合は上位モデルがおすすめです。
ヘルシオのお手入れは、難しそうに見えて実はとてもシンプルです。自動お手入れ機能を上手に活用すれば、いつでも清潔な状態で美味しい料理を楽しめます。まずはご自身の使い方に合ったお手入れ方法から、気軽に試してみてくださいね。

面倒なお手入れはヘルシオにまかせて、おいしいごはんを楽しみましょう!