ヘルシオとビストロは、スチームオーブンレンジを購入しようとするときによく比較されています。私も悩んだこの2つの違いについて、特徴や価格、どういった使い方であればどちらの方が向いているのか、といったことまで解説していきます。
私がスチームオーブンレンジを買おうと決めたとき、名前を知っていたのはヘルシオだけでした。理解に時間がかかってしまいましたが、納得して買うことができて良かったと思っています。
スチームオーブンレンジは、しっかり検討して買えば、日々の生活の中で大きな戦力となります。自分のライフスタイルに合ったものを選べるよう、情報を整理していきます。
ヘルシオとビストロ、得意分野の違いを比較
ヘルシオとビストロは、それぞれ同じような機能をもったスチームオーブンレンジです。しかし、その中でも、それぞれ得意な機能には違いがみられます。スチームオーブンレンジの性能を最大限活かすためにも、より頻繁に使う機能が得意分野と合っていることが大切です。
ヘルシオはウォータースチームが技術が得意
ヘルシオは、何といってもウォータースチームが一番の強みです。
水蒸気をさらに加熱した過熱水蒸気を利用して、最初から最後まで焼くという技術は、家庭用のオーブンではヘルシオだけが使える技です。この技術を活かせる機能を使うことがヘルシオのポイントです。
ヘルシオの得意技である『まかせて調理』はまさにこの過熱水蒸気を利用した機能です。冷凍でも冷蔵でも、食材の温度を気にしないで並べられます。
ビストロはレンジ機能が得意
パナソニックは高精細の64眼スピードセンサーを搭載しており、このセンサーで食品の分量や温度を見分けて適切に調理してくれます。つまり、レンジ機能が最大のアピールポイントと言えます。
レンジ調理をする人が多いためなのか、近年はヘルシオもセンサーを強化してきています。それでもやはりパナソニックといえばレンジでの高機能調理というイメージは強く、ヘルシオといえばスチームのイメージが強いですね。
ワンボウル調理などのレンジ調理は、パナソニックのビストロが持つ優秀なセンサーが大活躍する絶好の機会です。ビストロといえばとにかく時短!と思い浮かぶくらい、センサーを使って早く調理をすることに主眼が置かれています。
ヘルシオとビストロ、大きさの違いを比較
ヘルシオもビストロも、どちらも大きい調理家電です。高性能な機能が詰まっている分、サイズも大きくなりがちです。
ヘルシオとビストロ、本体のサイズの違い
現在、ヘルシオの最上位モデルはAX-LSX3A、最もコンパクトなモデルはAX-UA30です。
一方で、ビストロの最上位モデルはNE-UBS10C、最もコンパクトなモデルはNE-BS6Aになります。
ヘルシオとビストロ、一番大きいモデルと小さいモデルをそれぞれ比較してみましょう。
ヘルシオ | 490*430*420 (AX-LSX3A) | 470*390*340 (AX-UA30) |
---|---|---|
ビストロ | 494*435*370 (NE-UBS10C) | 500*400*347 (NE-BS6A) |
ハンドルを含むかなど細かい仕様があるため概算にはなりますが、大きさのイメージを掴むことができます。
ヘルシオとビストロは、大きさの違いは大きくありません。数センチの戦いをしない限り、ある程度のスペースを取っておけばどちらも設置することができます。
ヘルシオとビストロ、本体周りのスペースの違い
ヘルシオやビストロのような調理家電は、本体を置く際に発生する熱などの関係で、周りにスペースが必要です。各モデルによって、どれくらい開けるべきなのかが規定されています。
左右後ろに必要なスペースの違い
ヘルシオもビストロも、ぴったり置いても大丈夫なモデルを用意しているため、その隙間を確保せずにすむようになっています。
昔のレンジは、本体のサイズの他に、左右に隙間を作っておかなければならず、本体が入っても隙間がなくて設置できない、といった問題も起こっていました。現在のヘルシオやビストロは、その問題を解決してくれています。
最新のカタログに載っているモデルを例にすると、隙間の要否にはこのように違いがあります。
左右・後ろピッタリ | AX-XA30, AX-RA20, AX-HA20, AX-UA30 |
---|
左右・後ろピッタリ | NE-UBS10C, NE-BS9C, NE-BS8C |
---|---|
後ろピッタリ | NE-BS6A, NE-BS5B |
上部に必要なスペースの違い
スチームオーブンレンジは、上部から蒸気が吹き出したりするため、本体を設置した上側にスペースが必要になります。
そのため、ヘルシオとビストロ、どちらも上部にスペースが必要となりますが、比較するとビストロの方が若干上部が狭くても置くことができます。
ヘルシオ | 上方10cm以上あける |
---|---|
ビストロ | 上方8cm, もしくは10cm以上あける |
本体自体のサイズを比較しても、高さはビストロの方が低めに作られています。ヘルシオだと入らないような場所にも、ビストロなら収まるかもしれません。
ヘルシオとビストロ、価格の違い
見た目がそっくりなヘルシオとビストロ、価格(*1)はそっくりとは言えず、少し違いがあります。
大きさと同様に、それぞれのモデルを比較するとこのようになります。
ヘルシオ | 180,662円 (AX-LSX3B) | 55,000円 (AX-UA30) |
---|---|---|
ビストロ | 157,619円 (NE-UBS10C) | 63,000円 (NE-BS6A) |
いままでは同じくらいのモデル同士で比較すると、ビストロの方が総じて高価な印象でしたが、最近は新モデルの発売時期やそのときの在庫の状況などで拮抗しがちです。ヘルシオのコンパクトモデルは発売してからだいぶ時が経っているため、かなり安くなりました。上位モデルもコンパクトモデルも、新モデルの発売時期と値段には密接な関係があることが分かります。
ヘルシオについて、最新モデルとその一つ前の価格や機能を比較検討している記事もあるので、機能や価格にどのような違いがあるのか参考にしてみてくださいね。
ヘルシオとビストロ、それぞれにおける価格帯のモデル間の差に関しては大きな違いはありません。だからこそ、どのモデルにどんな機能が搭載されているかを確認することが重要です。自分が欲しい機能が付いていなければ、せっかく購入する意味がなくなってしまいます。
まとめ
- 大きさはあまり変わらない
- 過熱水蒸気重視でオーブン調理が多いならヘルシオ
- レンジ機能重視で時短が重要であればビストロ
- 価格は差が大きく、機能で絞り込むのが大切
ヘルシオとビストロは、どちらも優秀で便利な調理家電なので、自分のライフスタイルに合ったものを選べば大活躍してくれるはずです。
私は検討した結果ヘルシオを購入しました。日々の調理がとても楽に、その上おいしくなりました。毎日フル稼働していて、思い切って購入して良かったです。しかし、ヘルシオはスチームを作る時間が必要なため時短力は弱いので、家に帰って5分で食べたい!というような生活スタイルの場合には、意外と使いづらいかもしれないと感じています。
ヘルシオには、今回例として挙げたモデル以外にもたくさん種類があるのですが、購入するために検討したことについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。
また、もし時短メインであれば、ビストロの方が強みを発揮できます。ビストロについては、こちらの記事で2024年最新モデルについて解説していますので、ビストロの各モデルについて知りたいときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。