ヘルシオを検討しているときに、まず気になるのが「キッチンに置けるかどうか」です。見た目にも実際にも存在感のあるモデルが多いので、サイズに不安を感じる方は少なくないと思います。実際、私自身も初めて選ぶときは、設置スペースと本体寸法をどう照らし合わせればよいのか分からず、手が止まってしまいました。

設置できるかどうかがはっきりしないと、なかなか一歩が踏み出せないですよね。
この記事では、ヘルシオのサイズを見るうえで押さえておきたいポイントや、現行モデルのサイズ比較についてまとめています。寸法の見方が分かれば、自分のキッチンに合うモデルを落ち着いて選ぶことができます。
購入を迷っているときも、すでに候補が決まっているときにも役立つよう、できるだけわかりやすく整理しました。

実際の設置環境と照らし合わせながら、参考にしてもらえたら嬉しいです!
ヘルシオのサイズ、どこを見ればいい?

設置場所を検討するときに、カタログにはいろいろな数字が載っていて、どのサイズを確認すればよいのかは意外と迷ってしまいます。ヘルシオには複数の寸法情報があるので、誤解したまま購入してしまうと、うまく収まらないこともあるかもしれません。

まずは、チェックすべき寸法の種類と意味を整理しておきましょう!
寸法には3種類ある:外形寸法・脚間寸法・庫内寸法
ヘルシオの仕様を見ると、サイズ情報がいくつか並んでいます。その中でも特に大切なのが「外形寸法」と「脚間寸法」です。
外形寸法とは、製品そのものの全体の大きさのことです。棚やカウンターに収まるかどうかを判断するうえで、まず確認すべき項目です。
脚間寸法は、本体の脚が接地する範囲のことを指します。脚の幅が設置面よりも大きければ、たとえ棚に入っても不安定になってしまいます。
ぐらつきや転倒のリスクを避けるためにも、脚間寸法まで含めて確認しておくことが大切です。
一方、庫内寸法は調理スペースの大きさですが、設置には直接関係ありません。サイズを検討するときは、まずは外形と脚間の2つに注目するのがポイントになります。
設置時に重要なのは『外形寸法』と『脚間寸法』
どの棚に置くかを決めるとき、まず確認しておきたいのが外形寸法です。本体そのものの幅・奥行・高さを表すもので、ここが入らなければ設置はできません。カタログなどに記載されている外形寸法と、自宅の設置予定スペースの内寸を照らし合わせて、十分な余裕があるかを見ておくと安心です。
あわせて確認したいのが脚間寸法です。これは、ヘルシオの底部にある脚の間隔を表しています。脚の幅が棚板よりも広ければ、しっかりと安定して置くことができません。たとえ本体が棚に入っても、脚がうまく乗らなければぐらついてしまい、危険な状態になることもあります。脚の位置まで含めて安定して置けるかを事前にチェックしておくと、設置後の不安がぐっと減ります。

見落としやすい部分ですが、安全性のためにも必ず確認しておきたいポイントです。
ヘルシオの寸法と棚サイズ、どう比較する?
ヘルシオを置こうと考えている棚やカウンターに、本体が収まるかどうかを判断するには、まずその棚の「内寸」を正確に測る必要があります。外形寸法と棚の内寸を比較し、幅・奥行・高さすべてに余裕があるかをチェックしましょう。
高さについては、天面から上に空間がどれくらいあるかも重要です。設置後の通気性や熱の逃げ場を確保するために、ヘルシオの取扱説明書では、上部に100mm以上のスペースを空けることが推奨されています。
また、脚間寸法と棚板の設置面の広さのバランスも確認しておきましょう。脚の間隔に対して棚板が狭いと、ぐらつきや傾きが生じる可能性があります。外形寸法と棚のサイズを“おおよそ”で判断してしまうと、思わぬ誤差で設置できないこともあります。数値を見比べるときは、必ず実測した値と仕様表の両方を使って、無理のない設置計画を立てておくのがおすすめです。
実際の棚で確認!設置スペースの測り方

設置できるかどうかの判断は、カタログの寸法を見るだけでは不十分なこともあります。実際に置く予定の棚の構造や可動域を確認することで、より正確に判断できます。

ここでは、私が使っている棚を例に、確認すべきポイントを整理していきます。
私が使っているレンジ台のサイズと構造
私はニトリのレンジ台(KC6040-4)を使っています。全体寸法は「幅600×奥行400×高さ1550mm」となっており、棚の上段にヘルシオを設置しています。実際に使ってみると、設置面の幅や奥行きはカタログの寸法よりも少しゆとりが必要に感じます。

カタログの寸法ギリギリでは、出し入れや熱の逃げ場を考えると難しいんです。
棚の構造はスチールフレーム+可動棚タイプで、測ってみたところポールの直径は約20mm、棚間の高さはおおよそ580mmでした。この棚には高さ480mm前後のモデルであれば、上部に必要な空間(+100mm)も含めて問題なく収まりそう、ということが分かります。実際の寸法と体感的な余裕の両方を考慮しておくことで、より安全かつ快適に設置できます。
直接表記がない部分もチェックしよう
カタログに記載されているのは、主に本体のサイズ情報ですが、実際に置く棚の強度や構造も大切です。本体のサイズが収まっても、設置面がしっかりしていなければ、使用中に不安を感じることがあります。
特に注意したいのが棚板の素材や厚み、棚受けの構造です。ヘルシオは一般的な電子レンジよりも重いため、薄い棚板ではたわんだり、ぐらついたりする可能性があります。見た目には問題がなさそうでも、棚が重さに耐えられるかどうかは実際に確認しておくことが大切です。

重い分、置いてしまえば安定性はある方なので、設置に耐えうるかどうかをチェックしてくださいね。
可動棚や天面スペースも見落とし注意
可動棚を使っている場合は、ヘルシオを入れた状態で棚をどの位置に動かせるかも重要なチェックポイントです。
特に背の高いモデルの場合、天面から上に100mm以上のスペースが必要とされています。これが確保できないと、本体の放熱がうまくいかず、安全性や性能に影響することがあります。また、ヘルシオの扉の開閉スペースも確保が必要なため、棚の前のスペースも想像以上に必要になってきます。
可動棚の調整幅や、全面や上部の空間も含めて確認しておくと、設置後のストレスを減らすことができます。わずかな余裕があるだけでも使いやすさが変わってくるため、設置前にしっかり確認してみてくださいね。
現行ヘルシオをサイズで比較してみた

ヘルシオは機能や調理性能だけでなく、サイズのバリエーションも豊富です。どのモデルが設置スペースに合うかを確認するには、外形寸法や脚間寸法を見比べておくことが欠かせません。

この章では、現行モデルをサイズで分類しながら、選びやすいように整理していきます。
現行モデルをざっくり3サイズに分けると?
ヘルシオの現行モデルは、サイズの傾向として大きく3つに分類することができます。最上位モデルと中位モデルは同じくらいのサイズでありながらちょっと横幅と高さが違い、コンパクトサイズは全体的にコンパクトです。
注意したいのが、ハイグレードモデルとベーシックモデルは同じサイズであるということです。機能には大きな差があるものの、サイズは同じになっています。機能の違いだけでなく、置きたいスペースに収まるかどうかもチェックすることが失敗を防ぐポイントです。

次の章では、外形寸法・脚間寸法・庫内容量を一覧で比較していきます!
幅・高さ・奥行の違いを一覧表で確認
ヘルシオの現行モデルは、見た目には似ていても、実際のサイズにはかなり差があります。カタログ*1に記載されている「外形寸法」「脚間寸法」「庫内有効寸法」などを一覧で比較してみました。
型番 | 総庫内容量 | 外形寸法(mm) | 脚間寸法(mm) | 庫内有効寸法(mm) | 質量 |
---|---|---|---|---|---|
AX-LSX3B | 30L | 幅490×奥行430×高さ420(485※) | 420×355 (壁から前脚)385 | 幅395×奥行305×高さ240 | 約23kg |
AX-RS1B | 30L | 幅500×奥行435×高さ390(485※) | 435×360 (壁から前脚)400 | 幅395×奥行310×高さ225 | 約22kg |
AX-N1B | 30L | 幅500×奥行435×高さ390(485※) | 435×360 (壁から前脚)400 | 幅395×奥行310×高さ225 | 約21kg |
AX-UA30 | 22L | 幅470×奥行390×高さ340(445※) | 431×318 (壁から前脚)367 | 幅375×奥行320×高さ175 | 約17kg |
*1 2024年3月版のSHARP公式カタログ
*2 外形寸法のカッコ内はハンドルを含めた奥行きの最大値
とくに奥行やハンドルの出っ張りは、設置スペースに影響が出やすい部分です。棚に置く際は、ハンドルを含めた最大奥行と、左右や上部の余裕も確保しておく必要があります。
また、脚間寸法は本体の脚の接地面のサイズであり、これが棚板よりも広いと不安定になるおそれがあります。カタログの数字をそのまま見るだけでなく、置きたい場所の内寸と数値をしっかり照らし合わせておくことが大切です。
棚の奥行きや上部空間との相性で選ぼう
ヘルシオを設置する際に意外と見落としがちなのが、棚の「奥行き」と「上部の空間」です。本体の奥行きがギリギリだと、ハンドルの出っ張りや配線スペースで収まりきらないケースがあります。
たとえば、AX-LSX3BやAX-RS1Bはハンドル込みで奥行きが約485mmあるため、設置面には50cm程度の奥行きは欲しいところです。また、排熱や蒸気の逃げ道を確保するために、上部には天面から10cm以上の余裕が必要とされています。カタログ上は「左右・後ろピッタリ置き」となっていても、上部は必ず空間を空ける設置が推奨されています。
さらに、オープンラックなどに設置する場合は、棚板の上にどれくらい空きがあるかも確認しておきましょう。蒸気の影響を受けないようにするには、棚全体の高さだけでなく、天井との距離も含めてチェックしておくと安心です。
棚の奥行きが45cm以下の場合や上部が壁に近い場合は、よりコンパクトなAX-UA30などのモデルが設置しやすくなります。
まとめ

サイズに注目して比較してみると、どのモデルが自分のキッチンにフィットするのかが見えてきます。設置スペースに対する不安が解消されれば、ヘルシオ選びはもっと楽しくなります。

「これなら置けそう!」そう思えたらぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてくださいね。