「ヘルシオが欲しい」と思っても、決して安い買い物ではないからこそ、じっくり考えてしまいがちです。特に機能の違いは複雑で、どのモデルが自分に合うのかを見極めるのは一苦労です。
中でもオーブンの使い勝手を大きく左右するのが、「まかせて調理」と「おくだけグリル」という2つの自動調理機能。この違いを理解することが、購入後の満足度を決めると言っても過言ではありません。この記事では、2つの機能に的を絞り、それぞれの特徴を丁寧に比較していきます。

私も一番利用しているのが『まかせて調理』で、ほとんど毎日お世話になっています!
ヘルシオの自動調理とは?毎日の料理が劇的にラクになる2つの機能
火加減や時間の管理から解放されるヘルシオの自動調理は、忙しい毎日の強い味方です。でも、「本当にほったらかしで美味しくできるの?」と少し不安に思う方もいるかもしれません。
ここでは、そんな自動調理の便利な仕組みと、賢く使うために知っておきたいメリット・注意点をあわせて解説します。まずは、その驚きの仕組みからみていきましょう。
ボタンひとつで調理完了!ヘルシオ自動調理の基本的な仕組み
食材を並べてボタンを押すだけでおいしい一品が完成
ヘルシオの便利な『自動調理』ですが、「具体的にどこまで自動なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は、基本的な作業は食材を切って角皿に並べるだけ。あとはボタンを押せば、ヘルシオが調理を完成させてくれます。
例えば、鶏肉と野菜を一緒に焼きたいとき。軽く塩コショウをふって角皿に並べてヘルシオに入れるだけで、素材の旨みが引き出されたおいしい一品が出来上がります。もちろん、ハンバーグのように少し下ごしらえをしたものを調理することも可能です。
オーブン調理では、レシピ通りに設定しても「生焼けだった」「焦げてしまった」という経験があるかもしれません。これは、食材の量や温度によって最適な火加減が変わるためです。でも、ヘルシオの自動調理では、このわずらわしい温度や時間の設定が不要なのです。
その理由は、搭載されている『赤外線センサー』と『温度センサー』が、食材の状態を細かくチェックしてくれるからです。冷凍のお肉と常温の野菜を一緒に入れても、それぞれに最適な火加減で、おいしく仕上げてくれます。

調理をヘルシオにまかせている間は、火加減を気にしたりせずに他のことができちゃいます。
購入前に知りたい!自動調理のメリットと注意点
調理の手間を大幅カット でも万能ではない部分も
ヘルシオの自動調理はボタンひとつで料理が完成するので「本当にそんなにうまくいくの?」と半信半疑な方もいるかもしれません。ここでは、自動調理を利用するときのメリットと、購入前に知っておきたい注意点をみていきます。
最大のメリットは調理の手間と時間を大幅にカットできること
特に上位モデルに搭載されている『まかせて調理』機能は、冷凍・冷蔵・常温といった温度の違う食材であっても、一緒に角皿に乗せてスタートするだけ。わざわざ時間差で食材を追加する必要もありません。
オーブン調理で失敗しがちな温度や時間の設定も、すべてヘルシオにおまかせ。火加減を気にしてコンロの前にずっと立っている必要がないので、調理中に料理の前を離れて、自分の好きなことができるのです。
食材を切ったり、味付けをしたりといった下準備は必要
「自動」といっても、ヘルシオに調理をお願いするためのところまでは自分でやらなくてはいけません。もちろん、シンプルにヘルシオにまかせるだけでも素材の味を活かした美味しい一品ができるので、凝った準備は必須ではありません。また、焼き加減は基本的にヘルシオにおまかせなので、「もう少しだけ焼き目をつけたい」といった細かな調整は、手動での調理の方が得意な場合もあります。
これらの点を理解しておけば、ヘルシオの自動調理は日々の食事づくりをぐっと楽にしてくれる心強い味方になります。毎日の献立に悩む時間や、調理の負担を減らしたいと考えているなら、きっと満足できる機能のはずです。

メリットと注意点の両方を知ることで、自分の使い方に合うかどうかが分かりやすくなります!
【徹底比較】「まかせて調理」と「おくだけグリル」3つの違い
ヘルシオの便利な自動調理機能、「まかせて調理」と「おくだけグリル」。名前は似ていますが、実は得意なことや仕組みが少し違うのです。この章では、両者の違いを3つのポイントに絞って具体的に比較していきます。どちらの機能が自分の使い方に合っているか、ぜひチェックしてみてくださいね。

ここは私がヘルシオを選ぶ上で一番気にしていたことなので、ぜひしっかり確認してくださいね!
違い①:調理方法のバリエーションと得意な料理
選べる調理法の多さが最大の違い
ヘルシオの自動調理は、モデルによってできることの範囲が異なります。その最も大きな違いが、選べる調理方法のバリエーションです。
上位モデルに搭載されている『まかせて調理』は、「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」という4つのカテゴリーから調理方法を選ぶことができます。
これは私のヘルシオ(AX-XA10)の実際のパネル画面ですが、このように選択肢が並んでいます。水タンクをセットして食材を入れたら、自分の使いたい調理方法を選べばヘルシオが調理してくれる仕組みです。
例えば、「焼く」を選べばハンバーグや鶏肉のハーブ焼きが、「炒める」を選べば野菜炒めが、そして「蒸す・ゆでる」を選べば蒸し野菜やシュウマイが、食材を角皿にのせてボタンを押すだけで完成します。まさに、日常のほとんどの調理をカバーできる万能さが魅力ですね。
一方、『おくだけグリル』は、その名の通りグリル調理に特化した機能です。お肉や野菜に下味をつけて、シンプルに焼き上げるような料理が得意。鶏肉のグリルや焼き野菜など、素材の味を活かした一品を手軽に作りたいときに活躍してくれます。

作りたい料理のレパートリーに合わせて、どちらの機能が自分に合っているか考えてみるのがおすすめです。
違い②:冷凍・冷蔵・常温の同時調理ができるか
基本的には温度の違う食材を同時調理できるかが分かれ目
『まかせて調理』が持つ画期的な機能が、温度の違う食材を一緒に調理できるという点です。
例えば、冷凍庫から出したばかりの凍ったお肉、冷蔵庫に入れていた野菜。これらをすべて同じ角皿に並べて、一度に調理をスタートさせることができます。
通常、温度の違う食材を一緒に加熱すると、火の通り具合にムラが出てしまいがちです。しかし、ヘルシオの『まかせる調理』は、高度なセンサーがそれぞれの食材の状態を見極めて、すべてがちょうど良い状態に仕上がるよう、過熱水蒸気の量をかしこくコントロールしてくれるのです。
この機能のおかげで、解凍の手間が省けたり、食材を時間差で投入したりする必要がなくなり、ごはん作りのハードルがぐっと下がります。ただし、エントリーモデルであるAX-N1シリーズは、焼くのみ、さらに冷凍の有無を選択する必要があります。上位2モデルよりも機能に制限があるので注意が必要です。
一方、『おくだけグリル』にはこの温度差を見極める機能は搭載されていません。そのため、基本的には冷蔵や常温など、同じくらいの温度帯の食材を調理するのに向いています。
違い③:搭載モデルと価格帯
まかせて調理は上位モデル、おくだけグリルはコンパクトタイプ
『まかせて調理』と『おくだけグリル』、どちらの機能が搭載されているかは、ヘルシオのモデルによって決まっています。
『まかせて調理』は、基本的に庫内容量が30Lの比較的大型で多機能な上位モデルに搭載されています。特に最上位モデルはAI(人工知能)と連携して新しいメニューを提案してくれるような最新の機能が搭載されていたりと、料理の幅を最大限に広げたい人向けの、いわば「全部入り」のモデルです。
対して『おくだけグリル』は、庫内容量が22Lの容量が少なめで価格も抑えられたモデルに搭載されています。ヘルシオの基本である過熱水蒸気調理を手軽に試してみたい、という入門機に向いているモデル帯です。
それぞれの主な搭載モデルと価格の目安を、下の表にまとめてみました。
自動調理機能 | 主な搭載モデル | 庫内容量 | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|
まかせて調理 | AX-LSX3C / AX-RS1C など |
30L | (最新モデル)約10万円~ (型落ち)約8万円~ |
まかせて調理(機能制限あり) | AX-N1Cなど | 30L | (最新モデル)約10万円~ |
おくだけグリル | AX-UA30 など | 22L | (最新モデルが数年前発売のため) 約5万円~ |

自分に合うのはどちらなのかを見極めるのが大切ですね。
あなたに合うのはどっち?ライフスタイル別・選び方ガイド
『まかせて調理』と『おくだけグリル』。どちらも日々の調理を助けてくれる便利な機能ですが、ご自身の使い方によって「どちらがより生活にフィットするか」は変わってきます。
ここでは具体的なシーンを想像しながら、あなたにぴったりの一台を見つけるための3つの視点をみていきます。
視点1:調理の手間を「どこまで」減らしたい?
冷凍ストックのお肉とカット野菜でとにかく時短!なら『まかせて調理』
こんなふうに、たくさんの食材を一気に調理してしまいたい!という方ときは『まかせて調理』が断然おすすめです。冷凍・冷蔵・常温の食材をまとめて調理できる点が、忙しい毎日の強い味方になります。
自分の分だけのグリル料理ができればOK!なら『おくだけグリル』
もし、こんなふうに少量のグリル料理で十分であれば、コンパクトタイプの『おくだけグリル』でも十分にその役割を果たしてくれます。グリル料理の最後の仕上げだけを任せたい、という方にはぴったりかもしれません。
視点2:ヘルシオで「どんな料理」を楽しみたい?
揚げ物や炒め物など料理のレパートリーを広げたい!なら『まかせて調理』
せっかくなら色々な調理法を試してみたい、というときには、4つの調理法が選べる『まかせて調理』でなければその願いを叶えてくれません。まかせて調理であれば、揚げ物の油を気にしたり、大きな鍋をふるいながら炒める必要がなくなります。コンロを使わずに調理の幅が広がるのは大きな魅力です。
ヘルシオで油を使わずにからあげを作ることもできます!からあげを作ってみたいと思っていたら、ぜひこちらも読んでみてくださいね。
蒸し物や揚げ物はしないからグリル機能だけ使いたい!なら『おくだけグリル』
もし素材の味を活かしたグリル料理だけでよければ、『おくだけグリル』が活躍します。ヘルシオならではの過熱水蒸気で、シンプルながらも絶品のグリル料理を手軽に楽しめます。
視点3:キッチンのスペースや予算は?
最後の視点として、設置スペースや価格も大切です。『おくだけグリル』が搭載されているモデルは、比較的コンパクトで、価格も手ごろな傾向にあります。
「まずはヘルシオの実力を試してみたい」「キッチンにあまり余裕がない」といった場合には、こちらから検討してみるのも良い選択です。

個人的には「まかせて調理」が大好きなので、どちらか迷ったらぜひ「まかせて調理」を試してみてほしいです!
ヘルシオ自動調理が体験できるおすすめモデルはどれ?
ヘルシオはモデルによって「まかせて調理」と「おくだけグリル」という得意なことが違う機能が搭載されていますが、モデルの名前も見た目もそっくりなので、何がどれに搭載されているのか分かりにくいかもしれません。
この章では、本格的な調理が楽しめる高性能モデルと、価格を抑えつつも便利な機能を搭載したコスパの良いモデルに分けて、それぞれのおすすめ機種を解説していきます。
【高性能】「まかせて調理」が使える人気モデル3選

機能も容量も充実したヘルシオの主力モデル
ヘルシオの自動調理の中でも、特に高性能なのが『まかせて調理』です。フル機能の『まかせて調理』であれば、冷凍・冷蔵・常温といった温度の違う食材を一緒に庫内に入れても、一度にちょうどよく調理してくれる、まさに「おまかせ」な機能です。
この『まかせて調理』は、主に30Lクラスの大型モデルに搭載されています。庫内が広く、最上位モデルは2段調理も可能で、一度にたくさんの料理を作れるのが魅力。AIoT機能『COCORO KITCHEN』と連携すれば、献立の相談からメニューの提案、本体への設定までスマートフォンで操作できるなど、日々の調理を強力にサポートしてくれます。
ここでは、現在最新の2025年モデルをみていきます。
モデル名 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
AX-LSX3C | 最上位のフラッグシップモデル。まかせて調理を満喫できるこだわりの調理機能が満載。 | 機能に一切妥協したくない、料理好きの方 |
AX-RS1C | 最上位モデルの基本性能はそのままに、一部の機能をシンプルにしたバランスの取れたモデル。 | 高性能は欲しいけれど、価格も重視したい方 |
AX-N1C | 『まかせて調理』が使えるモデルの中で、最も基本的な機能に絞ったスタンダードモデル。 | 焼く機能のみでもOK、まずはヘルシオの本格調理を楽しみたい方 |
最上位の『AX-LSX3C』は、本格的にこなしたい方にぴったりの多機能モデルです。
一方で、『AX-RS1C』や『AX-N1C』は、一部の高度な機能が省略されているものの、ヘルシオの大切な機能である過熱水蒸気も『まかせて調理』も使えます。特に上から二番目のモデルである『AX-RS1C』クラスのモデルは、日常使いでは十分すぎるほどの性能を持っています。
「まかせて調理」は以前のモデルからある機能のため、型落ちモデルでも搭載されています。型落ちモデルについては、こちらで詳しく解説しているので、あわせて検討したいときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
【コスパ重視】「おくだけグリル」搭載のお手頃モデル

ヘルシオの魅力を凝縮したコンパクトなモデル
「ヘルシオの自動調理は気になるけれど、大きいモデルは置けないし、価格もちょっと…」と感じる方もいるかもしれませんね。そんな方におすすめなのが、コンパクトな22Lクラスのモデルです。
これらのモデルには『まかせて調理』の代わりに、よりシンプルな自動調理機能『おくだけグリル』が搭載されています。
『おくだけグリル』は、下ごしらえした肉や魚、野菜などを角皿に並べてスタートするだけで、火加減を自動で調節してこんがりと焼き上げてくれる便利な機能。グリルチキンのようなメインディッシュも手軽に作ることができます。
ここでは、代表的なモデルをみていきます。
モデル名 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
AX-UA30 | 基本的な機能はほぼ同じ。型落ちで価格が手頃になっている場合も。 | 少しでもお得にヘルシオを手に入れたい方 |
現行モデルの『AX-UA30』は、コンパクトながらヘルシオならではの機能を持っています。このタイプのモデルは数年前のモデルが最新であるため、型落ちモデル同様にお手頃価格になっているのも魅力ですね。

どのモデルも魅力的だからこそ、自分の使い方にぴったりの一台を見つけたいですね。
まとめ

- Q「まかせて調理」の一番すごいところって何?
- A
温度の違う食材もボタン一つで同時調理できる万能さ
冷凍のお肉と常温の野菜を一緒に入れても、ヘルシオが火加減を自動調整。解凍の手間なく、時短調理が叶います。
- Q「おくだけグリル」はどんな人におすすめ?
- A
グリル料理が中心で価格を抑えたいヘルシオ初心者
機能はシンプルですが、過熱水蒸気で美味しく焼き上げる基本性能はしっかり搭載。まずは手軽に試したい方にぴったりです。
- Q結局、どちらを選べば後悔しないの?
- A
料理のレパートリーや時短への期待度で決めるのが正解
様々な料理に挑戦したいなら「まかせて調理」、シンプルなグリル調理が中心なら「おくだけグリル」を選ぶと満足度が高くなります。
ヘルシオの自動調理機能は、日々の料理をぐっと楽にしてくれる心強い味方です。まずは気になるモデルからチェックしてみてください。

あなたのライフスタイルに合った機能を見つけて、手間なく美味しい健康的な食生活を楽しんでくださいね!