ヘルシオのプレミアムモデル（AX-XA20）が、2021年6月24日に発売されました。AX-XA20は、昨年発売されたAX-XA10をさらにパワーアップしたモデルになっています。
機能がパワーアップしているとのことなのですが、パッと見では違いがよく分かりません。寸法が同じで、基本的な機能が一見すると同じに見えてしまうため、違いが分かりにくくなっています。新モデル（AX-XA20）と旧モデル（AX-XA10）の違いについて、機能や価格の面などから解説していきます。
この記事で紹介しているモデルは、数年前のモデルのため現在では流通がとても少なくなっており、値段もそれほど安くなく、タイミングによってはこれ以降のモデルより高くなっています。このモデルを買うのであれば、これより新しい、でも型落ちで少し割安になったモデルを買った方が断然コスパがよく満足感も高いはずです。
こちらのモデルより後の２モデルがちょうど型落ちになっているので、価格とともに比較している記事も参考にしてみてくださいね。
AX-XA20とAX-XA10の違いは全部で4つ
AX-XA20とAX-XA10は、寸法やメインとなる機能の名称などはほとんど同じです。仕様をざっくり見ただけだと、『なんだかメニュー数だけ違う気がするような？』レベルのことしかわかりません。
今回新しくパワーアップした点は、主に以下の4点です。一つずつみていきます。(*2)
カラーやボタンなどの外見が変化
AX-XA10ではレッドとブラックの展開のみでしたが、AX-XA20はレッドとホワイトの二色展開です。ヘルシオにはAX-X10などホワイトモデルもありましたがAX-XA10にはありませんでした。
AX-XA10とAX-XA20の双方にあるレッド同士で比べてみると、ぱっと見では違いが分かりません。AX-XA20とAX-XA10の写真を並べてみると分かるのですが、SHARPとHEALSiOのロゴの配置が逆、取っ手の色が赤から黒へ、タッチパネルの絵が違う＆新機能のボタンがある、といった変化があります。
寸法が全く同じであるため、カラーが同じである場合は実物を見てもあまり大きな変化は感じられません。
クックリストが新たに追加
クックリストは、AX-XA20からの新機能です。AX-XA10にはありません。イタリアンとか人気のお菓子レシピとか、さまざまなレシピのリストをダウンロードできます。
旬のものを使ったオススメレシピなどはAX-XA10でもお知らせが流れますが、単発かつ不定期でした。このクックリストは、そういった季節ごとのレシピも、まとめて一括で取得する機能です。
らくチン1品に新メニュー
らくチン1品とは、分量設定をすることなく、好きな食材や調味料を組み合わせて調理ができるという自動レンジ調理機能です。AX-XA20からは、リゾットやスープも分量を気にせずレンジ機能で作ることができるようになります。
オーブン料理はどうしても敷居が高く感じるひとのために、より手軽に使ってもらえるレンジ機能を強化してきたのかもしれません。
まかせて調理の2段調理がパワーアップ
いままでの2段調理では、上段でできることは『網焼き・揚げる』『焼く』のみでしたが、より融通が効くようになりました。上段でチャーハンなどの炒め物を作りつつ、下段で温野菜を同時調理する、なんてことも可能です。
ヘルシオの蒸し料理はとてもおいしいので、気が付けば毎日のようにまかせて調理で蒸してしまっているくらい重宝しています。2段調理の上段でも蒸し調理が可能になるのはすごく良い改良だと思います。
AX-XA20とAX-XA10の違いによる価格の差は？
新商品が発売されると、旧製品と新製品の差で一番気になる点が価格です。
旧モデルが安いとは限らない
現在、AX-XA20とAX-XA10の価格は以下のようになっています。(*1)
| AX-XA20 |  |
123,990円 |
|---|---|---|
| AX-XA10 |  |
97,500円 |
旧モデルの在庫が終わりつつあり品薄のためか、新モデルと価格がほぼ同じどころか旧モデルの方が高くなってしまいました。AX-XA10とAX-XA20は、発売日直後には大きな価格差があったのですが、時が経つにつれてどんどん差が縮まり、現在では同じくらいであったり、むしろ逆転しているときの方が多くなっています。
長く使っていくことを考えるなら、AX-XA10がタイムセールなどでよほど安くならない限りは、新モデルのAX-XA20を購入した方が良いですね。
ヘルシオは、型落ちを選んだ方が得になる時期が限られています。どういったときに型落ちが向いているのかについては、こちらの記事にまとめています。
AX-XA20とAX-XA10の違いはどういう人に影響する？
今回の仕様変更は主に4つでした。日々ヘルシオを使っている視点から、具体的にこの変更が活きてくると感じられる状況をまとめてみます。
キッチンをホワイトでまとめたい
ヘルシオは、とても存在感がある調理家電のため、気に入るカラーリングであることが実は大切です。白の家具でまとめられたところにレッドを置くとしたら、相当な存在感です。レッドをアクセントカラーにしたい場合以外は、これまででは選択肢がブラックしかありませんでした。
今回からはホワイトカラーが加わったことで、他のホワイトカラーが多い冷蔵庫などとの調和も保つことができます。
2段調理を主に使いたい
まかせて調理はとても便利ですが、上段が『網焼き・揚げる』『焼く』のみでは、できることが限られます。普段使っている機能が、ほとんど『炒める』『蒸す』の2種類であることを考えると、この2つが2段調理のときにも使用できるのは心強いです。
2段調理をすると、かなりの量を一気に調理することができます。家族全員分を用意するために、ヘルシオを2回動かす必要はありません。一方で、2名くらいの少人数分を作ることがほとんどの場合は、なかなか2段調理は活躍の場が少ないかもしれません。
まとめ
AX-XA20とAX-XA10の主な違いは、『細かい機能のバージョンアップやカラーリング』です。値段にあまり違いがなくなっている今、基本的にはAX-XA20がおすすめです。流通も減ってきているためあまり機会はありませんが、在庫処分特価などに出会ったときには、この2つのバランスを見て考えることが長く付き合えるベストなヘルシオに出会うために大切です。
去年AX-XA10を購入して今も変わらず使い続けていますが、ヘルシオを買って良かったと今でも思います。購入時に検討した内容は、こちらの記事にまとめていますので、ヘルシオの選び方を悩んでいるときには参考にしてみてくださいね。
*2 http://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=207985
